「天穂のサクナヒメ」はどんな物語?

「天穂のサクナヒメ」はどんな物語?

「天穂のサクナヒメ」は、2020年11月12日にマーベラスから発売されたゲームソフトです。Nintendo Switch版とPlayStation4版があり、リアルな米づくり体験や爽快なアクション、主人公「サクナ」の可愛らしさが魅力の和風アクションRPGです。

 

初出は、2015年12月に開催された「コミックマーケット89」で頒布された体験版で、2018年5月には、マーベラスがPlayStation4版で国内販売することを発表しました。そして、2019年6月には、Switch版の発売も発表され、初出から約5年で発売日を迎えました。

 

「稲を育てて強くなる」「米は力だ!」というキャッチコピーの通り、日本古来の伝統“米づくり”にこだわり、ゲームを進めるのに重要な要素になっています。また、鬼が支配する「ヒノエ島」を舞台に、鬼と戦うコンボアクションとの融合で、難度の高い仕上がりで大きな話題となっています。

 

物語の主人公は、武神である父「タケリビ」と豊穣神である母「トヨハナ」の間に生まれた「サクナヒメ」です。ヤマトでは、上級神であったサクナは、何不自由のない生活を送り、ちょっと生意気で責任感の乏しい娘に育ちました。しかし、ある日のこと、サクナヒメの不注意で神の領域に迷い込んだ人間たちを侵入させてしまい、大切な米の備蓄を台無しにするという大失態を犯してしまいます。その罰として、狂暴な鬼たちが支配する「ヒノエ島」の調査を命じられ、泣く泣くヒノエ島に渡ることになります。そして、人間たちと一緒に、米づくりや狩りをして食料を確保しながら暮らすことになります。

 

一緒に生活を送るのは、知識は多いがそれをうまく活かせない心優しいの侍「田右衛門」、聖職者であり医師でもある「ミルテ」、戦災孤児でクセの強い性格ですが物作りの才能のある「きんた」、織物や手芸が得意な物腰柔らかな美少女「ゆい」、性格が幼く口はきけませんが鳥や獣との会話あできる「かいまる」などです。個性あふれる仲間たちと暮らしながら、サクナヒメは成長していきます。

 

その他にも、サクナの両親に代わって育ててきた「タマ爺」や、ヤマト神族を統べる主神でサクナに鬼島への調査と開拓を命じた「カムヒツキ」や、サクナの親友とされている上級神の「ココロワヒメ」などの神々、サクナの両親に恩のあるヒノエ島の原住民「アシグモ」、田右衛門と同じ一味の山賊「石丸」など、さまざまな登場人物たちと物語を進めていきます。